弊社取扱いのぬれ性評価装置(表面料力測定用途)が、万年筆の書き味を定量的に分析する目的で、インクの表面張力測定用に採用され、株式会社枻出版社の『趣味の文具箱 40』に掲載されました。
【本稿内容】
万年筆の『書き心地』を左右するのが、PH(ピーエイチ/水素イオン指数)、粘度、表面張力、比重の四つといわれています。本記事では、約200種類のインクの表面張力(ペンダントドロップ法)と粘度を測定し、実際に書き心地との相関関係を検証した内容となっています。
『表面張力が低い』と、インクフローが良くなる、にじみやすい、インク漏れが起きやすいといった性能が現れます。各万年筆メーカーは、界面活性剤を添加する事で表面張力を調整しており(界面活性剤を添加する事で表面張力が下がり、表面張力が下がることで濡れが良くなる)、メーカのインクに対する思想が反映される要素と言われています。
表面張力と粘度を測定することにより、自分の好みの書き味を持つ万年筆を選定する指標とすることができそうです。