column:懸滴量の自動測定について

「接触角計・表面張力計に付属するソフトでは、懸滴量は自動で算出されます」と説明した際、意外とお客様より驚かれることがあります。確かにPCやCCDカメラが普及する前(10年ほど前でしょうか)の昔の接触角計や表面張力計はシリンジのメモリを見て何μリットル針先から出てるか確認する装置がありました。

懸滴量自動測定説明写真
上記写真左上の赤枠内が液量を表しています。

現在の装置は、懸滴をCCDカメラで側面から画像で捉え、液量をリアルタイムで算出します。一方、針先に形成された懸滴が全て固体試料側に付着するとは限りません。

残液の事例写真
残液の付着事例

赤の破線部分が固体試料側に付着しきれず残った液体。着液量2.65μリットルに対し、半分ほどの液量が残ってしまっています。こういった場合は、より細い針に変更することを推奨します。