普段お使いのシリンジ、そのままご使用いただけます!!
いつもお世話になっております。あすみ技研、接触角計コラム担当のT.Sです。
たまたまかもしれませんが、最近頻繁に頂戴するお問合せがあります。今回はそれをテーマに書かせていただこうと思います。よろしくお願いします。冒頭で書いた「頻繁に頂戴するお問合せ」ですが・・・。
- 自社で普段使っているシリンジをそのまま接触角計でも使いたい。
- 接触角測定で使いたい液が強酸性、強アルカリ性液なので自社で使っているPP製シリンジをそのまま接触角計でも使えたら助かるんだけども・・・。少しでも金属が使われていると、万が一の溶出が気になる。
- 硬化性の液を使いたいのでシリンジと針は自社で使っているディスポ扱いの物をそのまま使えるようにしたい。ガラス製のシリンジ、ステンレス針をディスポにするとコストが気になる。
弊社標準でご用意している針とシリンジは針がステンレス製、シリンジがガラス製(一部真鍮メッキ)とPPシリンジ(ピストン部分ゴム付)となります。ほとんどの御客様は上記品でご使用いただけるのですが、中には使いたい液の特性上、難しい場合もあります。
これは装置購入の御客様に限られてしまうのですが、あすみ技研では御客様が普段御使用に
なられている針、シリンジに合わせたディスペンサーの設計対応をしております。
ですので御客様が普段御使用になられている針やシリンジがございましたら、それに合わせた接触角計とさせて頂くことが可能というわけです。
イメージが湧きやすいよう、ご参考までに過去事例をご紹介させていただきます。
強酸性液、強アルカリ性液を御使用になりたいという御客様で弊社でご用意しているステンレス製針、ガラス製シリンジ、PPシリンジでは溶出が気になるので自社で普段使っているPPシリンジと市販のテフロンニードルを使いたいという御相談を受けたことがあります。
弊社でもPPシリンジのご用意はあるのですが、ピストン先端のゴムが気になるとのことでした。その時、対応したディスペンサの写真が①です。比較しやすいよう、弊社標準品を写真②とします。
写真①:特注アニュアルディスペンサ
※先端テフロンニードル取付
写真②:弊社標準マニュアルディスペンサ ※先端ステンレス針
この御客様が普段使われているPP製シリンジはピストン先端にゴムが無い物でPP製でした。針は市販品のテフロンニードルを取付けることでお打ち合わせを致しまして、設計対応させて頂きました。
写真だと違いが分かりにくいかもしれませんが、シリンジの径と長さが弊社標準のガラスシリンジとは異なる為、ディスペンサの設計寸法も異なります。
この御客様からは「社内でいつも使っているシリンジをそのまま接触角測定に使用できるのでとても助かっている。普段使っている物なので溶出の心配もしなくて良いので安心」という嬉しいお声も頂戴致しました。
あすみ技研では「接触角計・表面張力計をもっと身近にもっと使いやすく」をモットーにしております。今回ご紹介させていただいたディスペンサーの設計対応以外にも御客様の「こうしたい」という思いがございましたら、まずはお気軽にご相談いただければと思います。
それでは今回も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
(T.S)