column:風防について

『風防』、『マシンカバー』、『装置ケース』色々な呼び名がありますが、要するに周りからの風の影響を受けないようにするための箱です。風の影響を遮る目的だけでなく、溶剤を使用する場合周りに気化した溶剤が拡散しないようにする目的や動的接触角測定時(特に滑落角測定)に手などの挟み込みを回避する為に安全性確保の目的などもあります。実際には既存のドラフトを流用されているケースもありますが、ドラフトなどが実験室に無い場合それなりに高価ですので簡単に導入というわけにも行かないといったところでしょうか。

接触角測定(特に静的接触角測定)は、固体試料に付着させたあとはほとんど付着した液に動きはありませんので、周りの風の影響はほとんど受けません。一方、ペンダントドロップ方式の表面張力測定の場合は非常に影響を受けます。

表面張力測定時の風の影響の様子を動画にしてみました。数μリットルの影響なため、周りからの風の影響で懸滴が安定せず、表面張力が測定出来ない様子がわかります。


以上のように、表面張力測定の場合は、風防があるのがベターと言えると思います。当社でもオプションとして風防のご用命は承っておりますが、「たかが周りの風の影響を止めるだけに○○万円もかけるのか」といった問題があります。

当社も創業期は、できる限りコストを抑えようということで、お手製(強化ダンボール製。コストほぼ0円。排気ダクト接続。しかも使い捨て可能)の風防が活躍した時代もありました。

手製風防

簡易な方法としては、他にガラスセルを用いる方法があります。これなら数千円で済ませることが可能です。

ガラスセル画像