設置訪問 東京大学様
本日もあすみ技研の接触角計・表面張力計コラムをご覧いただきましてありがとうございます。
暑かった夏も過ぎ、やっと秋かと思いましたら朝夕は冬の装丁となってきました。今回、東京大学 山田・北田研究室様に接触角計 ME2 をご導入いただき、近いこともあり、セットアップ・操作説明にお伺いしました。
ME2はコンパクト・軽量ですので、ハンドキャリーです。10月後半といはいえ、歩くと暑いです・・・・。
「タクシーとか電車で行けばいいじゃないか」とご指摘を頂くかもしれませんが、移動の7割くらいが大学構内です(タクシーも入れないエリア)。ですので、徒歩が最適解です。東京大学は広いのです。
やはり東京大学本郷キャンパスは歴史もあり、構内いたるところがフォトジェニックです。
安田講堂を超えて、やっと目的地の工学部3号館に無事到着。
東京大学 山田・北田研究室様のご紹介です。
山田研究室は、次世代自動車や風力発電、太陽光発電などの持続可能社会実現に向けた、高容量・高出力・高安全の革新的蓄電デバイスの開発を目指しています。
そのためには、新しい機能性材料の開発と、その反応機構の正しい理解に基づく最適化が不可欠です。山田研究室では、原子・分子レベルでの精緻な解析から、元素戦略、コストや安全性といった現実問題まで、様々な階層の問題意識をベースに、総合的に研究を推進しています。
研究対象となる材料系は、大きくは電極材料と電解液材料の2つです。基盤となる学問は、無機化学、固体化学、溶液化学、電気化学、計算化学など多岐にわたります。
これまでに、新物質の発見と高電圧電極特性の提示、電極反応時に生成する中間状態の同定、電極内イオン移動の視覚化、重要電極材料の結晶構造決定、ナトリウムイオン電池用高電圧新電極物質の発見、高機能電解液としての新規有機溶液系の提示、ナトリウムイオンハイブリッドキャパシタのプロトタイプデバイス動作など、独創的かつインパクトの高い世界初の新材料・新現象を次々と発信してきました。
基本ポリシーとして、「独自性と社会受容性の高度両立」、「新材料・新界面統合設計戦略」、「実験科学と計算科学のリアルタイム融合」、「特殊手法よりも基礎科学に立脚した展開力」を掲げ、蓄電デバイスの理想型を追求していきます。
具体的には、以下の研究テーマに取り組んでいます。
- 高容量・高出力・高安全な電極材料の開発
- 新規電解液材料の開発
- 電極材料と電解液材料の統合設計
- 蓄電デバイスの安全性向上
これらの研究により、持続可能社会の実現に貢献することを目指しています。
さて、納品訪問に戻ります。
通常の装置セットアップの流れですが、
- 接触角計の開梱、セットアップ(約10分)
- パソコンへのソフトインストール、接触角計との接続確認、設定(約10分)
- 接触角計操作説明(約15分)
- 実際にお客様の操作していただき、質疑応答(約15分)
といった流れです。1~2は、当社側のスタッフで行いますので、特に立ち会いは不要です(見られてますと少し恥ずかしいです)。また、パソコンへのソフトインストールは、パソコンをセットでご購入された場合は、事前にインストールを行ってから訪問になりますので、時間は不要です。
今回ご担当の先生は、セットアップ中お昼の食事に行かれました。
無事セットアップ完了です。
ケーブルを数本接続、ソフトインストールといった作業量ですので、本来は全力でやればあっという間に完了しますが、お客様の装置ですので、慎重に扱いゆっくり作業を行います。
がそれでも予想より早く終了し、先生がお食事から戻られないので、少し待機。
先生がお食事から戻られたので、装置説明に入ります。
実際に接触角計を初めてご覧頂くと色々なご質問をいただき、我々にとっても大変勉強になります。
今回は、
- ソフトウェアは英語対応してますか。
- 減圧環境下での使用は可能ですか。
といった、ご質問をいただきその場でご回答させていただきました(英語表記への切り替えは調べるのに少しかかりましたが・・・・。
【参考:SurfSCAN表記を英語への変換方法】
ソフトウェアの『設定』→『システム』→全般タブの『表示言語』で『English』を選択
無事、納品・操作説明もおわりましたので、あとは帰るだけですが・・・・、
会社に戻るためのカロリーを補給します。
今回の山田・北田研究室様は、最先端の研究をされているため室内の撮影も厳しく(写り込まなければOK)、イチョウ並木とカフェの写真メインになってしまいましたが、お伝えしたいことは、
- 当社の接触角計はセットアップ、操作方法はシンプルでマスターし易い
- 必要でしたらセットアップサービスいたします(WEBだったら出張費ももちろん不要)
引き続きあすみ技研の接触角計をよろしくお願いします。
(K.O)